葬儀のマナー

数珠の使用方法

数珠の選ぶ前に

数珠を選ぶ場合には、自分の宗教について深く知る必要があります。
日本人の方の中には、自分がどの宗派か知らないという方も多いと思います。
そんな時には、ご家族や親類の方に尋ねるのが最も早く、最も簡単な方法になります。
もし、自分が神道の場合には必ず必要なわけではありませんが、故人の方を偲ぶという意味合いから、宗教にとらわれずに持参するという方もいます。

数珠の選び方

数珠

宗派がわかったらその宗派に合わせて数珠を選んでいきます。
宗派を踏まえた上で、本連数珠か略式数珠を選ぶようにします。
本連数珠は、みなさんが数珠を想像した時に最初に思い浮かぶスタンダードな数珠になります。
珠数108個あり、二重にして使用する数珠になります。
宗派によって形が微妙に違いますので要注意です。

これに対して略式数珠は、本連数珠の半分の54個で作られている数珠になります。
最近では、より簡素化され22珠のものや20珠、18珠の物まで作られております。

数珠の使い方

数珠の使い方は宗派によって微妙な違いがありますが、基本的には数珠を左手の四指にかけて合掌するようになります。
もし、あなたが経本を手に持っていて四指にかけられないような場合には、左手の手首にかけるのがスタンダードな使い方になります。
四指に持つ場合も、左手にかける場合も、必ず房を下にしてかけるのがポイントになります。

焼香の時の持ち方

焼香をする時には、しっかりと正しい数珠の持ち方を意識するようにしましょう。
短い数珠の場合には、合掌をする時には両手を合わせ人差し指と親指の間にはさむようにかけ、落ちないように注意して合掌します。

長い数珠の場合には、数珠の真ん中をクロスしてから両手の中指にかけてください。
その後、手と手の間に擦り合わせるように静かに動かして合掌します。
宗派によっては、長い数珠を二重にしてから、左手の親指と人差し指の間にかけて合掌するような方法もあります。
宗派によって微妙に異なりますので、事前に確認するようにしましょう。