お寿司のネタだけ食べる人に批判が殺到
日本人だけでなく外国人も大好きなお寿司ですが、その魅力は、ネタとシャリが一体となって口の中に入れると同時にほどけて味覚が合わさっていくことにあるのではないでしょうか。
しかし、最近ではお寿司をネタだけ食べる人がいます。
味が想像とは違ってどうしても食べられなかったり、食べている途中で体調が悪くなって食べられなくなったというなら共感できます。
しかし、自分勝手な理由でお寿司のネタだけを食べる人には批判が殺到しています。
お店の職人は鮮度の良いネタを仕入れるのはもちろん、ネタに合うようにシャリに使用するお米にこだわり、酢の配合を変えています。
お寿司はネタとシャリが合わさってこそ完成します。
お寿司を握るには熟練の技術も必要なので、握ったお寿司をネタだけはがされてしまうのは職人にとって、とても悲しいことです。
お寿司のネタだけ食べる人の言い分は?
お寿司のネタだけ食べる人の言い分は、さまざまです。
その中でも多いのは、「ダイエット中だから糖質が含まれているシャリはいらない」というものです。
「じゃあどうして寿司屋に」という意見もありますが、豊富な種類の魚介を一切れから提供するお店は寿司屋以外にあまりないのも事実です。
とは言え、ネタとシャリが合わさってこそのお寿司なので、こればっかりは批判したくなるという人も多いようです。
また、「お腹がいっぱいだけど、ネタだけなら食べられるから」という言い分もあります。
このような言い分であっても、お店に対して申し訳ないという気持ちがあれば批判はあまり起きないのですが、残したシャリが山積みになっている写真を「面白い」と思いSNSにアップする人もいます。
ご飯を残したことを面白いと思ったこと、批判される想像ができないことや、アップすることに罪悪感を持つことができない点がより批判を集めてしまうようです。
お寿司のネタだけ食べていても、お店の利益に貢献しているからいいではないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、食べ残しを廃棄するのにもお金が掛かります。
それに何より、食べ残しを処理するお店のスタッフは悲しい気持ちになるものです。
このように、日本全体で本来なら食べられて栄養となるはずだった食品が、毎日大量に廃棄され続けています。
「食品ロス」という言葉が取り上げられる機会が増えましたが、この問題はとても深刻です。
食べ物を食べるということは、命をいただくということでもあります。
目の前にある食べ物は、生産する人や物流に関わる人、調理をする人などたくさんの人を会してやっと手元にたどり着いたものです。
「食べ物を大切にする」ということを、今こそ考え直さなければいけないのではないでしょうか。