贈り物を手渡しする
贈り物を手渡しする際のマナー
お歳暮やお中元等を贈る際、現代では宅配サービスが充実していますので、昔のように手渡しをする機会は少なくなりましたが、中には手持ちで渡すという方もおられると思います。
挨拶や名刺交換のようなマナーは知っていても、意外と贈り物の手渡しの際のマナーについては知らないという人も少なくありません。
社会人として、知ってて安心する贈り物を手渡しする時のマナーについて、きちんと把握しておくことが大切です。
訪問に適した時間帯はいつ?
相手先に訪問する際には、事前に連絡して相手の都合の良い時間帯を確認しておきましょう。
訪問に適した時間帯は、午前なら10~11時、午後なら14~16時が一般的とされています。
早朝やランチタイム、ディナータイムはできるだけ避けるようにするのがマナーです。
相手が希望の時間帯があるようであれば、その時間にできるだけ合わせるように努めましょう。
手渡しする際の注意点
贈り物を購入した時に、可能であれば紙袋を余分に1枚もらうようにして、持ち運び用に1枚使用し、手渡しをする直前に新しく変えるようにします。
そうすることで、相手先に伺う前に、汚れてしまったり、シワが入った場合でも綺麗な紙袋で渡すことができます。
介袋が1枚しかない場合には、別の紙袋に入れて運んだり、風呂敷を活用することで、相手に渡す時は綺麗な状態を保つことが可能になります。
手渡す場所と方法
贈り物は、日頃の感謝の気持ちを伝える手段であり、相手に気を使わせないことが最も大切なマナーとなります。
相手先に訪問する際には、お茶やお菓子が準備されていることもありますが、基本的には玄関先で相手に手渡すことがベストであり、挨拶も簡単・手短に済ませるようにしましょう。
部屋にお邪魔した場合には、贈り物を手渡しするまで下座で待つようにしましょう。
玄関先での手渡しの方法は、紙袋や風呂敷から贈り物を取り出して、相手に正面に向くようにして両手で渡します。
部屋で手渡す場合でも、贈り物に両手を添えて、畳や床の上を滑らせるようにして相手に手渡します。
その際、座布団やソファーからは外れて、テーブル越しに渡すのではなく、横から相手に渡すようにしましょう。
紙袋は小さく畳み、持ち帰るのが基本的なマナーとなります。
手渡しするメリットは、直接相手に顔を見ながら言葉を添えることができる点です。
丁寧な言葉を一言添えると、より感謝の気持ちが伝わりますので、シンプルでありながら、わかりやすい言葉で、感謝の意を伝えることが大切です。
贈り物には、これからもよろしくお願いします、という意思表示になりますので、手渡しの方法をきちんと知っておくようにしましょう。