贈り物のマナー

お見舞いの贈り物にOKな品、NGな品

OKな花とNGな花

お見舞いといえば花をイメージされる人も多いと思いますが、花なら何でも贈って良い訳ではありません。
お見舞いの贈り物としてNGな花がありますので、失敗しないようにきちんと認識しておくことが大切です。
まずNGな花として良く知られているのは「鉢植えの花」です。
「根付く」と「寝付く」が同じ音であることからNGとされており、同様に、「シクラメン」も「死」と「苦」を連想させることからNGの花になります。

その他には、お葬式を連想させる「菊」や、首からぼとっと落ちる「椿」、血を連想させる「バラ等の赤い花」もNGですので覚えておきましょう。
また、「百合のような強い匂いがある花」や衛生面の観点から、細菌が繁殖したり、割れる恐れがある「花瓶の必要な花」も避けた方が無難です。
OKな花としては、NGな花以外で、相手が好きな花や、フラワーアレンジメントやブリザードフラワー等がお勧めとなります。

定番の品「お菓子と果物」

お菓子や果物も、お見舞いの贈り物として定番のイメージがありますが、お見舞いの相手は体調が良くない場合、どんなに相手の好物であってもNGの品になってしまう可能性がありますので、基本的なマナーとして覚えておきましょう。
NGな品としては、食あたりの恐れがある「生もの」や、消化に良くない「揚げ物」、「アレルギーや食事制限に該当するもの」があります。

また、フルーツ盛り合わせ等、食べきれない量を贈り物にしてしまうと、持ち帰るのが大変でかえって腐らせてしまう恐れがありますので適度な量を心がけましょう。
それを踏まえて、患者の食事制限に当たらず、好物なもの、日持ちのするもの等がOKな品となります。

「現金」がNGとされる場合

何かとお金がかかる入院において、「現金」は誰もが喜ぶお見舞いの品であり、いろいろ悩むよりは最も適した品だろうと考える人も多いかもしれません。
ただし、目上の方や上司に対してお見舞いに現金を渡すことは失礼にあたり、マナーに反していますので、NGであることを知っておきましょう。
どうしてもという場合には、現金ではなくギフトカードや商品券を選ぶと良いでしょう。

入院生活に必要な日用品は?

入院生活には、いろいろな日用品が必要になってきますが、洗面用具やスリッパ、パジャマ等は、実はお見舞いの贈り物としてNGな品に該当しますので注意が必要です。
その理由として、入院生活が長引くことを連想させてしまう為であり、気が利く贈り物と思って選んだつもりでも、相手にあまりいいイメージを持たれない恐れがありますので、お見舞いの品としては避けるようにしましょう。

OKな贈り物としてお勧めなのは、本や写真、色紙等が喜ばれます。
ご家族であれば、手紙を添えてみても患者の励みとなりますのでお勧めです。